【スタンド考察】DアンGのヨーヨーマッを解説! ジョジョ6部 ストーンオーシャン
ヨーヨーマッ/Yo-Yo Ma
ヨーヨーマッ(Yo-Yo Ma)


本体名:DアンG(D an G)
媚びへつらう遠隔自動操縦スタンド
特別懲罰房棟にプッチ神父によって送り込まれた刺客の1人。
元ネタは中国系アメリカ人のチェリスト、ヨーヨー・マ(Yo-Yo Ma, 馬 友友)から。
なお、本体名はイタリアのブランドD&G(ドルチェ&ガッバーナ)から。
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能力は「人を油断させ、1人にしたところでなんでも溶かす唾液を飛ばす」。
槍のような突起を備え付けたずんぐりむっくりした身体の実体化している遠隔自動操縦型スタンド。
攻撃条件はプログラムされたものであるが、それ以外はベイビィ・フェイスを超える知能を持ち、自律して活動する。
遠隔自動操縦型の例に漏れず、ヨーヨーマッが傷ついてもDアンGへのダメージフィードバックはない。
しかし、シアーハートアタックのように頑丈かというとそんなことはなく、遠隔自動操縦型の強みである遠隔操作であっても強力な破壊力を持つ、という長所もない。
ヨーヨーマッは遠隔操作型並みに遠距離まで本体から離れて活動できるが、ベイビィ・フェイスのように破壊力はなく、器用さや召使いとして働くことに長けている。
ヨーヨーマッは下手に出る物腰、ややいじめられっ子タイプのような振る舞い、標的をご主人様と持ち上げる太鼓持ちをするなどして自分が取るに足らない存在と思わせる。
手先も器用であり、その場にあるガラクタですぐさま椅子など作り出す。
その辺に落ちてるものを浚ってくるクセがあり、「生まれたもの」だけでなく、カブトムシ、木の枝、つまようじ、葉っぱ、バッチ、ステッカーなどをいつの間にか持ち歩いていた。
ヨーヨーマッはこれらを使って、少しでもご主人様のお役に立とうと下働きをし、無聊を慰めるおもちゃをつくったりして見せる。
気に入られるというより無視される、都合よく扱われる、重要視されない、というのがヨーヨーマッの扱われ方である。
しかし、その行動全てがフェイクであり、目的達成のための油断させる罠である。
作中でも「36人以上の極罪人」の魂が生贄に捧げられて生まれた「緑色の赤ちゃん」を奪取するために、襲いかかってきたFFを静かに圧倒。
ヨーヨーマッの攻撃方法は敵が1人になった瞬間になんでも溶かす「唾液」を見つからないように背後から飛ばす、というものである。
飛ばし方も持ち前の知能で工夫し、標的が後ろを向いている時のみに攻撃する。
そもそも自分が攻撃してると気づかせない、狡猾なスタンドである。
さらに遠隔自動操縦型であるため、どんなに殴り倒してもDアンGにダメージはない。
実体化している身体の構成要素に水分が多いためか、攻撃されると脆く崩されるが、すぐに修復してしまう。
ドMな性格をしている上に、ダメージもすぐ回復するために、攻撃で倒すことは難しい。
体内はとんでもなく臭いらしく、内部破壊も困難
遠隔自動操縦型の弱点である本体は特別懲罰房棟の中、ということでヨーヨーマッを倒すことも追跡を断ち切ることも実は厳しい。
強力な溶解液と憎めなさが武器
能力の本質は「ゴミや汚水と物質融合・操作し、認識阻害を起こす」。
ヨーヨーマッはゴミを集積させて実体化した物質融合・自動操縦型スタンドである。
どこか憎めないキャラクター性と奇妙な行動から、一見するとコミカルなスタンドに思えるかもしれない。
しかし深く考察していくと、ヨーヨーマッは「絶対に倒せない」「危険視されない」「常にそばにいる」という、極めて恐ろしい特性を併せ持った最強の暗殺者であることが浮かび上がってくる。
本節では、ヨーヨーマッの能力の本質と、その真の恐ろしさについて徹底解説する。
ダメージ無効の理由は「ゴミとの物質融合」
ヨーヨーマッは「遠隔自動操縦型」のスタンドであるが、本考察では遠隔自動操縦だから本体にダメージがいかないのではなく、ある特性を持つからこそ遠隔自動操縦として成立しているという視点を取る。
その特性とは「ゴミや汚水との物質融合」である。
ヨーヨーマッは、周囲のゴミを集積させて実体化している。そのため、スタンドが攻撃を受けても、そのダメージは先に取り込んだ「ゴミ」へと向かう。さらに、ダメージを受けても周囲に落ちているものを手当たり次第に飲み込み、自身の身体のストックとして即座に修復してしまう。
この「ゴミを媒体にする」という物質融合の仕組みこそが、本体へのダメージフィードバックを遮断する強固な防御壁となっているのだ。
真の能力は「自分をゴミ扱いさせる」認識阻害
ヨーヨーマッが持つもう一つの恐るべき能力、それが「認識阻害」である。
能力の本質は、自分自身を「道端のゴミ」のように、存在はしているが周囲から重要視されない対象として認識させることにある。
作中でヨーヨーマッが突如出現した際、徐倫やアナスイは「敵のスタンド攻撃」だと明確に気づいていた。それにもかかわらず、徹底的な排除も即座の逃走も行わなかった。これは彼らが油断していたわけではなく、ヨーヨーマッの能力によって「こいつは取るに足らない、後回しでいい存在(=ゴミ)」として認識させられていたからである。
必殺の溶解液も「集積された廃棄物」
ヨーヨーマッはスタンドそのものによる直接的な破壊力を持たない。その代わり、集めたゴミから擬似的な脳を創り出し、高い知能と器用さを持ち合わせている。
そして、彼が武器とする「何でも溶かす強力な唾液」。この正体もまた、体内で汚水と工業廃水を混ぜ合わせて生成された危険な薬液である。
体内には常に汚水が貯められているため酷い臭いを撒き散らすが、この悪臭すらも「ただのゴミだから」と相手に処理を後回しにさせる要因の一つとして機能している。
なぜヨーヨーマッは「極めて危険な暗殺者」となり得るのか?
ヨーヨーマッのエピソードを読む際、読者は急にはその「真の危険性」に気づきにくい構造になっている。しかし、これまでの要素を掛け合わせると、ヨーヨーマッが最強の暗殺スタンドである理由が見えてくる。
ヨーヨーマッの暗殺術は、以下の3つのコンボによって成立している。
- 絶対に倒せない: 物質融合による無限修復(遠隔自動操縦)
- 危険視されない: ゴミ扱いさせる認識阻害能力
- 召使いのように振る舞う: 徹底してへりくだり、相手の懐に入り込む
この合わせ技が意味すること。それは、「標的が戦闘モードを解除した、完全に無防備な瞬間に隣にいることができる」ということである。
例えば、標的が「夜、眠りにつく時」や「トイレに行く時」。
通常のスタンドバトルであれば絶対に隙を見せない歴戦のスタンド使いであっても、ヨーヨーマッに対しては「こいつは無害な召使いだから放置していい」と認識を歪められているため、寝首を掻かれるその瞬間まで警戒することができない。
倒すことができず、排除する気も起きず、常に笑顔で付き従う従者が、隙を見せた瞬間に致死の溶解液を垂らしてくる。これこそが、緑の赤ちゃんの回収役として選ばれたヨーヨーマッの、本質的で底知れぬ恐ろしさなのである。
保身のためなら何でもする元警官
元警官であったために、他の囚人にリンチに合わないよう特別懲罰房棟に収監されていたDアンG。
彼の罪状は、ノストラダムスの大予言を信じて、個人的な恨みのある人物を射殺して回ったことである。
気弱でありながら自己中心的、周りがどうであるかより自己の保身に走る精神は遠隔自動操縦型スタンド発現に十分と言える。
なお、DアンGは登場時に強キャラ感を出していたが、アナスイに歩く罠に改造されたグッチョに腕をズタズタにされ、精神のもろさを露わにしている。
周りの見返りを求めるいじめられっ子、ヨーヨーマッに似ているようにも見える。
なお、そもそも本体が姿を見せなければかなり強いヨーヨーマッであるが、おそらく標的や回収物を視認しないとヨーヨーマッが発現できなかったのだろう。
そこを突かれ、最終的にはFFに倒された。
2019/02/09投稿
2026/06/10更新
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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