クレイジー・ダイヤモンド/Crazy Diamond
クレイジー・ダイヤモンド
破壊力:A
スピード:A
射程距離:D
持続力:B
精密動作性:B
成長性:C
第四部の主人公、東方仗助のスタンド。
元ネタはピンク・フロイド(Pink Floyd)の名曲、Shine On You Crazy Diamondから。
再生を押すと元ネタ音楽を無料試聴ッ!ファインセンキュー!
Amazonミュージックで聴き放題ッ
能力は「破壊された物質や生物を元通りに治す」
クレイジー・ダイヤモンドは血色の良い逞しい肉体に輝く白色の装甲を身につけた古代の戦士のような姿をした近距離パワー型スタンド。
その見た目は、エネルギーを外界から供給するようなパイプで所々つながっている。
クレイジー・ダイヤモンドが触れたり、殴打したものはまるで時間が巻き戻ったのかというほどに瞬時に「治る」。
転んだ怪我、骨折、切り傷刺し傷、引き裂かれた写真や書類、バイクや車など生物・非生物、仗助がその物体の構造を知っている知らないに限らず治してしまう。
治す際に「引力」のようなものが発生しており、治すのに必要な破片などを周囲から引き寄せる。
この「引力」発生にはスタンドパワーを使うようで、どれくらいスタンドパワーを使うかで仗助は治す範囲を決めているようだ。
この引力はまるで万有引力かのように、治そうとしているものの質量によって強弱があるようである。
吉良吉影の左手を治した時は、質量の大きい胴体の方へ治した左手が引き寄せられるように飛んでいっている。
なお、ファンの間ではここで億泰の時のように、吉良の身体を引き寄せれば良かったのではないか?と疑問に持たれている。
吉良は本気で逃げ切る気でいたため、身体を引き寄せようとするとおそらく今度は左腕を切り落として引き寄せを回避する、なんてことをしかねないと仗助は考えたのだろう。
また、治す能力は仗助の感情によっても影響が発生してしまう。
特に仗助の怒りが前面に出ているときは、治しても元の状態に戻るどころか、歪んでしまっていた。
引力強化で治す
その能力の本質は「物に宿る知性の引力を賦活する」ことである。
何度か語ってきたが、ジョジョ世界において物理法則と同じように存在する力がある。
これが「知性の力」である。
これは物体にも情報や感情が宿りうる、というものである。
例えば、思い出の品や使い込んだ道具には使用者の想いという「知性」がものに宿っている。
そして、この宿る「知性」にはこういう形でこのもの、この肉体は存在している、という構造情報も含まれている。
そして、ジョジョ世界において「知性」の構造情報と物理的な形状が互いにフィードバックを与えることがある。
つまり、肉体がダメージを負えばスタンド体も同じ位置に損傷を負う。
さらに、一時的に怪我をしても、知性が大きく損傷していなければ肉体は早く回復するのである。
特にスタンド使いは「知性」の宿る量が一般人よりも多いため、この怪我からの回復というフィードバック能力は高い。
クレイジー・ダイヤモンドはこの物質に宿る「知性」のエネルギーを賦活する。
特にドラララのラッシュによって生み出した運動エネルギーを利用して、賦活すると効果は劇的である。
これにより、普段は非常に弱い「知性」も重力や磁力のように引力を持ち、賦活された物質と同じ知性情報をもつ物質を引き寄せる。
引きあった物質は互いの知性情報を参照し合い、クレイジー・ダイヤモンドのエネルギーによって元通りの形に結合する。
そして、元通りとなった「知性」のフィードバック効果もクレイジー・ダイヤモンドによって強化されているため、現実も物体も「知性」の形と同じように治る。
なお、物質の知性情報に基づいて正しく修復されるため、仗助が人体や機械の構造に詳しくなくとも問題はない。
が、この知性の引力にも限界はあり、ある程度以上の距離を離れると引き合わない。
また、クレイジー・ダイヤモンドの引力は「魂」には影響しない。
「知性」は記憶や感情、生命エネルギーといったエネルギーの源泉であるが、「魂」は異なるエネルギーであるようだ。
そのため、物質をどこまでも戻せるクレイジー・ダイヤモンドであるが、肉体をどんなに治しても、死者の「魂」は戻ってこない。
このため、死者はどんなことをしても生き返らない。
その他、体外に出た血液なども戻せない。
しかし、それは体外に出て硬まった血液という情報を得ているので、その血液間でくっつけることは出来るようである。
クレイジー・ダイヤモンドが引力を強化することで治すだけでなく、血液をくっつけたり、原料まで戻すことができるのか?
それは、物質の記憶とも言える「知性」が地層のように降り積り重なっているためだと考えられる。
「知性」の次元は相関性によって広がる次元である。
物理的な距離ではなく、その情報同士がどれだけ似ているのか、によって距離が決まる。
これが、スタンド使いが引かれあったり、ジョースターの血統同士が感じ合う理由である。
そして、「知性」の次元の垂直方向には、その物質の時系列の情報が記憶されているのだろう。
コンクリートであれば、その前の原料としての情報が記憶されていて、さらにその奥には原料となる石や水の記憶がある。
この知性の地層を叩き、一つ前の状態の情報を賦活、再構成させるのがクレイジー・ダイヤモンドの能力である。
傷を治すのも、パスタを材料に戻すのも、バラバラになった写真を戻すのも、「一つ前の状態」に戻すという点でクレイジー・ダイヤモンドにとっては同じことなのだ。
ただし、知性の引力が発揮されている際に、仗助の強い感情がノイズとして混じってしまうと、正しく再構成できなくなってしまうようである。
知性の引力で元に戻す力と、仗助の感情がノイズとして混じって、強引に再構成すると歪んだ形で治す。
優しき普通の高校生
この知性の引力は何もクレイジー・ダイヤモンドだけの能力ではない。
スタンド使い自身も大きな引力を発生しているため、似たような知性情報を持つスタンド使い同士は「引かれ合う」のである。
東方仗助は子供の頃に「DIOの邪念」を強烈に受信した経験があり、これに生き延びた。
結果、知性情報を受信しやすくなっている。
このため、東方仗助は他人からの感情などの情報を多く受け取りやすい少年期を過ごすが、朋子、良平が良い教育をしたのか、非常に深い精神性を持つ優しい青年に育った。
しかし、知性情報の影響を受けやすいということは常に雑音に悩まされることでもある。
治す能力の発動には効果的だが、それ以外ではマイナスになる。
そこで、クレイジー・ダイヤモンドは常にノイズを追い出すかのように、または筋肉を締め付けているように、自らの知性を強固に固めている。
このため、クレイジー・ダイヤモンドは本体の東方仗助の傷の影響を受けにくくなっているのである。
一見、不良のように見える仗助だが培ってきた深い精神性から、一本芯が通った性格をしている。特に同級生の億泰とは気が合ったようで、良いコンビを組んでつるんでいるようだ。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
2024/08/14訂正・加筆
Follow @JojoLov72430897
漫画考察ランキング1位達成!!漫画ランキング1位狙ってますので、
リンク
リンク
うーん、引力で全てを説明するのはちょっと強引すぎる気もします。例えばアスファルトを液体化したり(治すというより時の逆行に近い)、エニグマの少年を本に融合してしまったり(明らかに質量や体積が元より減少している)、「細かい事気にしたら負け」みたいな事結構平気でやってるので。
返信削除コメントありがとうございます❗️
削除アスファルトの液状化、パスタを原料まで戻す、あたりは火傷を治す、電気になった億泰を戻すなどと同じですね。変質したものを戻すのはよくやっていますので、これだけおかしい、とはなりません。
ただ、この辺りはもう少し加筆しようと思います😆
アンジェロ 岩とエニグマの本については、考察が必要ですね。追記します❗️
更新待ってまーす
返信削除色々書いているうちにクレD更新になりました。次の記事も書いているので、気長にお待ちくださいm(__)m
削除