【スタンド考察】ネーナのエンプレスを解説!

エンプレス(女帝)/Empress

破壊力:C

スピード:E
射程距離:A
持続力:A
精密動作性:D
成長性:D


ジョジョの奇妙な冒険ABC 6弾 【コモン】 《スタンド》 J-617 女帝(エンプレス)


エンプレス(女帝)


本体名:ネーナ

アクロバティック人面瘡

破壊力:C
スピード:E
射程距離:A
持続力:A
精密動作性:D
成長性:D



タロットカードの3番、「女帝」の暗示のスタンド
「女帝」は家族愛、豊かさを示す。

寄生主のジョセフに私を見て、と言わんばかりの愛で殺しにくるところは家族愛、か?(笑)
本体の元ネタは世界的にヒットした有名なドイツの歌手、ネーナから。

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能力は「生物を媒介にして感染し、宿主を縊り殺す人面瘡」。

感染後は寄生主の肉体を苗床として腫瘍が成長する物質融合・遠隔操作型のスタンドとなる。

この腫瘍が成長すると赤ん坊くらいの大きさの人型となり、奇策を用いて寄生主を殺しに来る。

口癖は「チュミミ〜〜ン」。

作中ではジョセフの腕にとりつき、混乱に陥れた。
体格に比してパワーはある方で、釘などの小道具を使えば宿主の頚動脈を搔き切るくらいは容易である。
が、逆にその程度のパワーしかないため、近距離パワー型のスタンドで力づくで取り除けてしまうだろう。

ただ、完全に肉腫として宿主と癒着しているため、寄生された部位を犠牲にしなければならないと思われる。


パワーがそこまで強くないエンプレスは知能と力で宿主を追い詰める。
隙あらば周囲を傷つけ、殺人も厭わず、その罪を口八丁で宿主になすりつける。

作中でも取り憑かれたジョセフは仲間から引き離され、インド警察から追われる事態になっていた。





標的に融合する物質融合型

能力の本質は「人間の肉体と融合し、遠隔操作」。

本来、物質融合型は特定の物質と融合し、その物質をとんでもなく強化したり、操作するスタンドである。
そして、エンプレスは恐ろしいことに人間の肉体に融合、操作するスタンドである。
人の身体、特にスタンド使いの肉体は強力な「知性」を宿しており、これがスタンド攻撃の抵抗となる。

エンプレスは感染という手法で肉体と融合することで、自身を異物と認識させず、徐々に侵食している。
完全に宿主の肉体の一部と認識させているため、波紋すら通用しなかった。

肉体と物質融合するという強力な能力であるが、そこにスタンドパワーを費やしているため、物質融合型によくある融合先の拡張能力がなく、代わりに遠隔操作となっている。
この物質の拡張がないため、エンプレスは相手の肉体に融合しているにもかかわらずダメージフィードバックを持ってしまっている。


標的に感染し、侵食しながら成長する肉腫のエンプレス。
最終的には完全に成人サイズまで成長し、標的の肉体を取り込むものと思われる。
そうなったとき、エンプレスは物質融合型として肉腫人間を操作できるようになる。
つまり、本体のネーナが隠れ潜んでいた美女の姿のネーナはエンプレスが完全に乗っ取った人間の成れの果てと思われる。






恐ろしき醜女ネーナ

人間と物質融合するスタンド、エンプレス。
いったいどんな精神であればそんなスタンド能力になるのか、想像するだけで恐ろしい。

物質の即拡張能力がなくとも侵食することで徐々に自分の自由になる肉人形を作り出すことが出来るエンプレスであるが、なぜネーナは美女の肉人形の中に潜んでいたのだろうかり

下着同然の姿で肉塊の中にいたことから、決して中は快適ではなかったはず。

まるで繭から生まれる蝶のように、自分の理想の姿に成り代わりたかったのかもしれない。
たとえ他人を啜り尽くしてでも。
年季の違いで邪悪な精神性すらも乗り越えたのはさすがジョセフだ。




出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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