バーニング・ダウン・ザ・ハウス/Burning Down the House
破壊力:なし
スピード:なし
射程距離:なし
持続力:なし
精密動作性:なし
成長性:なし
本体名:エンポリオ・アルニーニョ
道具の幽霊を扱うスタンド
破壊力:なし
スピード:なし
射程距離:なし
持続力:なし
精密動作性:なし
成長性:なし
G.D.st刑務所で生まれた、生まれついてのスタンド使い。
本体名の元ネタはファッション業界の権威、アルマーニのセカンドライン、エンポリオ・アルマーニ(EMPORIO ARMANI)から。
スタンド名の元ネタはトーキング・ヘッズ(Talking Heads)の楽曲、バーニング・ダウン・ザ・ハウス(Burning Down the House)から。
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能力は「道具の幽霊を操る」。
スタンド像がなく、既存の道具の幽霊を操る能力顕現物質・物質融合型スタンド。
この道具には屋敷という空間も含まれる。
エンポリオはG.D.st刑務所内で人知れず生まれ、母親に匿われて生きてきたところから、母親も何かしら空間系のスタンド使いであったようだ。
囚人や看守から主に、「屋敷幽霊」に隠れて生活をしていた。
G.D.st刑務所は1984年に火災で焼け落ち、その際に焼失した音楽室が建物の幽霊が「屋敷幽霊」して残ったのだ。
ジョジョ世界において、デッドマンズQなどでも登場するように、場所が幽霊となりうる。
これは「知性」が生き物だけでなく無生物や場所にも宿るためである。
バーニング・ダウン・ザ・ハウスはこの無生物に宿っていた知性の塊、つまり道具や場所の幽霊の「生前」に扱われた記憶を再現して行使する能力である。
「屋敷幽霊」は通常の空間とやや次元を異なるようで、普通の人間には見えない壁の隙間に存在しており、エンポリオが招待したもの以外は入ることはおろか、見つけることも叶わない。
この音楽室の中には、豊富な道具の幽霊がそろっていて、エンポリオはこれをスタンドとして使うことができる。
作中でも銃、ライター、ジュースにチョコレート、ゴミ箱、ラップトップコンピュータ、テレビなどさまざまな道具の幽霊を使用している。
ただ、バーニング・ダウン・ザ・ハウスの能力ゆえか、道具の幽霊はサイズを縮小したり、柔らかく折りたためるようである。
エンポリオはこれを利用して道具の幽霊をベルトのバングルに隠したり、ゴミ箱を持ち歩いて刑務所を隠れて移動していた。
また、バーニング・ダウン・ザ・ハウスは当初、感覚に訴える程度のことしか出来ず、銃は幽霊しか破壊できないし、ジュースやチョコレートも味はするが腹は膨れないものだった。
が、作中の冒険の果て、成長したバーニング・ダウン・ザ・ハウスにより、道具の幽霊はスタンドや物に影響を与えられるようになった。
作中でも幽霊ライターがストーン・フリーの糸を焼いたり、幽霊テレビを車の電気系統とつなぎ、カーナビにするなどしている。
後者はつないだのか、スタンドだから出来ると信じて出来たのか曖昧だが。
知性への物質融合から能力顕現物質型へ
能力の本質は「知性の塊と物質融合し、補強、拡張、操作する」。
バーニング・ダウン・ザ・ハウスはこれまで登場してきた船のストレングス、車のホウィール・オブ・フォーチュン、肉のイエローテンパランス、霧のジャスティス、病原菌のエンプレス、砂のザ・フール、人形のサーフィス、鉄塔のスーパーフライ、氷のホワイト・アルバムのような物質融合型である。
融合先は非常に珍しく、「知性の塊」。
物質融合型スタンドは融合先の物質を補強、強化、増殖、操作することができる。
同様にバーニング・ダウン・ザ・ハウスは「知性」に干渉する。
「知性」は生き物の記憶や感情に結びつくが、クレイジー・ダイヤモンドで説明した通り、物体の構造という情報や大地の記憶にも関わってくる。
そして、ジョジョ世界において、生き物や物体そのものが失われたあとに残された「知性」が散逸せずに残ったものが幽霊である。
なお、作中でエンポリオが扱ったのは、1980年代に燃え落ちた建物、および建物内の物品の幽霊である。
それ以外の幽霊の品物が扱えるかどうかは不明。
なお、生物の幽霊や、今生きている存在の「知性」には干渉し得ないらしく、使うのは道具の幽霊に留まっている。
そして、幽霊たちは物理的な力を持たないが、相手の「知性」に干渉できる。
「知性」はそのまま五感を与えるため、ゴミ箱に隠れれば視界を遮り、ジュースを飲めば味覚を刺激する。
これを利用して、エンポリオはゴミ箱の幽霊に隠れて看守に見つからないように刑務所内を移動しているようだ。
当初、道具や建物にこびり付いた記憶と融合し、スタンド物質化するだけだったバーニング・ダウン・ザ・ハウスであるが、作中でも成長していく。
道具の幽霊はぶつかってもダメージを与えられない程度の強度しかなかったが、現実の物質と遜色のないレベルで強度を得て、動き出すようになる。
エンポリオの成長と共に、バーニング・ダウン・ザ・ハウスが能力顕現物質型に成長しているためである。
第7部以降によく登場するこのタイプのスタンドは、スタンド物質であるにも関わらず、本体から離れても機能し続ける。
同様に成長したバーニング・ダウン・ザ・ハウスは銃の幽霊で狙撃し、パソコンの幽霊でカーナビを機能させ、リュックの幽霊に道具を保管する。
あり得ない牢獄生まれの孤児
G.D.st刑務所内で隠され、密かに生まれ落ちたエンポリオ。
母親はどうやらエンポリオのバーニング・ダウン・ザ・ハウスと似たスタンド使いだったらしく、「幽霊の品物」を使って生まれたばかりのエンポリオを育てた。
その後、ホワイトスネイクにDISCを奪われ、ドロドロに溶かされて死亡している。
そこから一人で生きてきたエンポリオ少年だが、根は優しく、そして弱い存在であった。
幼いながらに自分の使命に生きたエンポリオは、ジョースターの血統を超えて「意思を受け継いだ」。
血統に限らず、精神が伝わって行くことこそ、ジョジョの物語の終わりに相応しい。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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