プラネット・ウェイブス/Planet Waves
破壊力:A
スピード:B
射程距離:A
持続力:A
精密動作性:E
成長性:E
本体名:ヴィヴァーノ・ウエストウッド
隕石を引き寄せる宇宙規模のスタンド
破壊力:A
スピード:B
射程距離:A
持続力:A
精密動作性:E
成長性:E
ホワイトスネイクによってDISCを挿入され、本体の自覚せぬままに懲罰房棟に戦力として投入されたスタンド。
本体名の元ネタはイギリスのファッションデザイナーおよびブランドのヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)から。
スタンド名の元ネタはボブ・ディラン(Bob Dylan)のアルバム、プラネット・ウェイブス(Planet Waves)から。
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能力は「隕石を本体に向かって引き寄せる」。
全身が剥き出しの筋肉のようで、筋繊維のような筋で覆われている。
頭部は心臓のように見える、能力顕現型スタンド。
直径20〜30センチ程度の隕石を本体のヴィヴァーノ・ウエストウッド看守に向けて落とす。
もちろん、隕石は地球外から飛来し、大気圏を高速で突き抜けて来るため、その断熱圧縮により3000度近い高温である。
本体に向かって時速数百キロの高温物体が飛んで来るため、ウエストウッド看守の正面に立っていると、死角から身体の一部が瞬時にえぐり飛ばされることになる。
しかも、隕石そのものは、まるで地表に到達せずに燃え尽きるように、ウエストウッド看守の皮膚の手前で消滅し、本体には熱すら伝えない。
小型の隕石であろうととんでもない威力。
死角から迫る隕石にぶつかってしまった場合、何が起こったか分からないまま、身体の一部を吹き飛ばされることになる。
隕石の軌道上から地上到達まで約200秒と言われている。
そしてプラネット・ウェイブスは隕石を本体目がけて引き寄せることはできるが、細かな軌道修正は出来ない。
このため、ヴィヴァーノ・ウエストウッドは標的を羽交い締めにして、押さえつけるような戦い方をしなければならない。
なお、作中では隕石の飛来頻度は10数秒に1回ほど。
プラネット・ウェイブスの能力を連続で使えば、10数秒に1度は致命的なダメージを叩き込める。
宇宙にまで届く因果の糸
能力の本質は「本体へと続く細い運命の収束点を大気圏外に展開」。
ウェザー・リポートに続く超長射程距離スタンド能力。
地球の大気圏外まで、遠心力に弾かれず、大気の断熱圧縮に焼き尽くされない絶妙な角度、航路の「運命」の収束点を形成する。
この通路は地球を頭に例えると髪の毛一本程度という非常に細い通路である。
髪の毛の毛根部に本体がいるとすると、先端部は漏斗状に広がっており、通過する隕石を引き寄せ落下させる。
本来、大気圏に突入する隕石群は地表にたどり着くことなく、砕け散り燃え尽きるという「運命」を持っている。
プラネット・ウェイブスはその隕石の燃え尽きる運命、因果の途上にまるで落とし穴のように別の運命の収束点を作り出す。
隕石は、ブラックホールに引き寄せられるかのように、マットの上に乗せた重石に転がる球が収束していくように、本来の運命の手前の局所収束点に収束する。
この収束点こそが、「地表までの極細い通路を通過した上で燃え尽きる」という運命である。
大元の燃え尽きる運命を変えるほどではなく、地表にたどり着く直前で燃え尽きはするが、その位置を大気圏から地表近くまで強引にねじ曲げ収束させる。
地球に飛来する数多の隕石群を「運命=引力」で地表まで引き寄せるのがプラネット・ウェイブス。
恐らく、プラネット・ウェイブスは地上に落ちる前に燃え尽きる隕石の落下コースを、目標までまっすぐ修正するという能力である。
「運命」をスタンド能力によって捻じ曲げるプラネット・ウェイブスの能力は、死の運命は変わらずとも死の日付をずらすローリング・ストーン(ズ)に似ている。
プラネット・ウェイブスによって運命を変動させられた隕石は、死の「因果」を壊されたブチャラティのように死・破壊を乗り越え、ウエストウッド看守の元に辿り着くまで破壊されずに落下する。
中間に位置する標的を吹き飛ばしてウエストウッド看守の目前に到達した隕石は、能力の解除により本来の「因果」を取り戻し、細かく砕け散り瞬時にに燃え尽きるのである。
大陸を想起させるスタンド体のプラネット・ウェイブス。
スタンド自身を地球とリンクさせて、「運命」を限定的に操作していたのかもしれない。
ストーンオーシャンのアニメにおいて、プラネット・ウェイブスはスタンド能力を発動する際に機械が何かをターゲットするような効果音が付加されている。
プラネット・ウェイブスの狭く、そして成層圏に届く長い能力の射程距離によって、該当する隕石を捉えて墜落させる、という一連の流れを示す効果音なのだろう。
これを敢えて細かく計算してみる。
一般的な遠隔操作型スタンドの射程距離は半球状に半径50m程度だとしてみる。
プラネット・ウェイブスは仮に細く狭い円錐状の能力の射程距離しかないとしてみる。
立体角にして約1度。
立体角の計算式は
\begin{align*} & \int_{0}^{\theta_0}sin(\theta)d\theta=2\pi(1-cos\theta_0) \end{align*}
である。
半球状での立体角は2π、1度の立体角と比較すると約5,000倍。
50mの射程距離の5,000倍は250kmなので、確かに地球の周囲を飛び回る隕石群に届き得る、と言えそうだ。
生命誕生のきっかけ
やや囚人に差別的であるが、それ以外に特に特徴のあるわけでもないウエストウッド看守。
本人もステレオタイプな性格のためか、プラネット・ウェイブスに当初自覚がなかった。
ウエストウッド看守はプラネット・ウェイブスも強いが格闘も強すぎる。
ただこれは完全にサバイバーと本人の肉体能力である。
ホワイトスネイクはなぜプラネット・ウェイブスを投入したのだろうか?
これは推測であるが、プッチ神父は天国に何か関連がありそうなものを闇鍋のごとく突っ込んだのではないだろうか。
サバイバーはその一つのベクトルに統一された共通意識を作り、「36人以上の罪人の魂」を統合しやすくする。
そして、プラネット・ウェイブスは原始の海に化学反応を起こし、「生命」を生み出した「太古の隕石」。
遥か昔、地球に落下してきた隕石が生命誕生のトリガーとなったと言われるように、新たな生命の誕生のきっかけを目論んだのであろう。
そして、隕石は「流れ星」
1人は壁を見た。
1人は星を見た。
星に願いをかけたのかもしれない。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
Follow @JojoLov72430897
漫画考察ランキング1位達成!!漫画ランキング1位狙ってますので、
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はじめまして<(_ _)>
フォローさせて頂きました、pinoと申します。
ジョジョビギナーですが、よろしくお願いします。
タカウチさんのスタンド考察すごいですね!
図鑑を読んでいるようで楽しいです!
ご迷惑でなければこれからも読ませて下さい(^^)
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いつも私のブログにいいねをくださって、ありがとうございます!
タカウチさんの過去記事、遡って、ちょっとずつ読ませてもらってます♪
ウエストウッド看守の回、怖かったなあ~。
ヴィヴィアンウエストウッドのブランドマークが地球なので、荒木先生その辺インスピレーション受けてないかなあ?と思ったり☆
フォローさせてくださいね!
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��pinopino19800927さん
コメントありがとうございます(^∇^)
僕のスタンド考察は完全な私見なのでご注意ください笑
天才荒木先生が勢いで描いたものを僕が解釈するというスタンスです(‐^▽^‐)
昔から図鑑って好きだったんですよね~
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��ころみさん
フォロー、過去記事ありがとうございます(^∇^)
とても嬉しいです!
ずっと戦ってる回でしたね~~
徐倫が一気に成長したと思います。
ヴィヴィアンウエストウッドが地球のブランドマーク!
なるほど!ヽ(*'0'*)ツ
そういうことかぁ!!
ジョジョでブランド知るくらいだったので、めっちゃありがたいです☆