【スタンド考察】ジョニィの最終進化タスクACT4と無限の回転を解説! ジョジョ7部 スティール・ボール・ラン

タスクACT4/Tusk ACT4

『ジョジョの奇妙な冒険』第7部スティール・ボール・ラン(SBR)の主人公、ジョニィ・ジョースターが到達した最終到達点、「タスクACT4(Tusk ACT4)」。 作中最強格とも称されるこのスタンド能力は、単なるパワー型ではない。 本記事では、タスクACT4の能力を理系的な視点から「物質崩壊」と「多次元干渉」として定義し、その全貌を徹底考察する。

ジョニィ・ジョースターのタスクACT4

破壊力:A
スピード:B
射程距離:C
持続力:A
精密動作性:B
成長性:E

タスクACT4 (Tusk ACT4)

タスクACT4のコミックス説明

本体名:ジョニィ・ジョースター (Johnney Joestar)

ジョニィとジャイロ

破壊力:A
スピード:B
射程距離:C
持続力:A
精密動作性:B
成長性:E

ジョジョ第7部スティール・ボール・ランの主人公、ジョニィ・ジョースターのスタンド。
ジョニィが「騎兵の回転」を実現し、タスクACT3が進化した姿である。
スタンド名の元ネタはイングランドのロックバンド、フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)のアルバムのタスク(Tusk)から。
本体名の元ネタはアメリカのギタリスト、チャック・ベリー(Chuck Berry)の楽曲、ジョニー・B.グッド(Johnny B. Goode)から。


1. タスクACT4の能力概要と作中の活躍

タスクACT4の能力とは、「無限の回転エネルギーによる細胞レベルの崩壊と、次元を超越した追尾」である。

第7部において、ジョニィが「騎兵の回転」を実現し、タスクACT3から進化を遂げた最終形態である。
 外見は、スケイルアーマーを纏ったようながっしりとした巨体を持つ。
細身や非人型が多いSBRのスタンドの中で、ACT4はジョジョ伝統の「近距離パワー型」のシルエットをしており、二本の脚でしっかりと大地を踏みしめているのが特徴だ。

「騎兵の回転」による発現

ACT4の発現には、ツェペリ家に伝わる「騎兵の回転」が不可欠である。 伝承によれば、騎兵の回転とは以下のようなプロセスで成り立つ。

  1. 馬を黄金長方形のフォームに沿って走らせる。
  2. 騎手が「鐙(あぶみ)」を踏みしめ、大地と馬のエネルギーを受け取る。
  3. そのエネルギーを鎧の上からでも通る「回転」として対象に流し込む。

ジョニィはこの原理を完成させ、絶対的な防御を誇るファニー・ヴァレンタイン大統領のスタンド「D4C-ラブトレイン-」の次元の壁をこじ開けた。

作中での圧倒的な「オラオラ」

タスクACT4最大の見せ場は、やはり大統領へのラッシュ攻撃である。 第7部では珍しい「オラオラ」のラッシュによって、大統領は地面の底へと物理的に叩き込まれた。

特筆すべきは、その後の現象である。 大統領はD4Cの能力で「隣の世界」の自分と入れ替わり、無傷での復帰(実質的な無限残機)を試みた。しかし、タスクACT4の回転エネルギーは、次元を超えて、入れ替わった新しい肉体やD4C本体にまで自動的に伝播したのである。 結果、大統領はどの次元に逃げようとも、細胞の一つ一つが強制的に回転させられ、ラッシュを撃ち込まれた「死の場所」である土中へと引き戻され続けることとなった。

タスクACT4のオラオララッシュ


2. タスクACT4の能力考察

真の能力は「物質崩壊と波動の停滞を引き起こす、無限の回転エネルギーによる完全消失」である。

物理学的アプローチ:4つの力の遮断と物質崩壊

タスクACT4の攻撃は、単に殴るだけでなく、対象の細胞や素粒子に「無限の回転」を付与する。 D4Cを倒しうる、次元を超える力としてタスクACT4は重力に干渉する力であると推測されているが、ACT4が干渉するのは重力だけではない。

なぜなら重力がたとえ0になったとしても無重力になるだけで、粉微塵になることはないからだ。つまり、これは物理学において物質を構成・維持するために不可欠な「自然界の4つの力(重力・電磁気力・強い力・弱い力)」への干渉と解釈できる。

  1. 「強い力」と「電磁気力」の停止: 原子核や分子を結びつけているこれらの力が、無限の回転にエネルギーを奪われて機能を停止する。結果、物質は形を保てなくなり、分子・原子レベルで崩壊(消失)する。
  2. 「弱い力」と「波動」の停滞: エネルギーとしての波動が停滞することで、生命活動に必要な「生命エネルギー」や、スタンドを維持する「知性・精神」の力も伝播できなくなる。これによりこれにより、何度も残機を連れてくるD4Cも大統領の肉体もすべて滅ぼすことができる。

つまり、タスクACT4の爪弾を受けると、肉体が回転しながら崩壊するのは、存在を繋ぎ止める物理法則そのものが剥がされるからである。これが「絶対殺すマン」と畏怖される所以だ。

多元宇宙論と重力子:なぜ次元を超えられるのか

タスクACT4は、次元の壁(ラブトレイン)を超え、時が止まった世界(THE WORLD)にすら干渉した。 この現象は、現代宇宙論における「ブレーンワールド(膜宇宙)理論」で説明が可能である。

この理論では、我々の宇宙(ブレーン)から他の宇宙(パラレルワールド)へ移動できる唯一の要素は「重力(重力子)」であるとされる。 タスクACT4の無限の回転は、この重力子に干渉、あるいは重力波そのものを生成していると考えられる。

作中、「重力」は身体や魂を形作るのに重要な要素と説明されている。この「重力」の影響を遮断すると、「魂」の形を保つための要素である重力が停止するため、「魂」も崩壊してしまうと考えられる。どの次元に逃げ込み、別の大統領に入れ替わろうと必ず重力の力で、無限の回転エネルギーで追いかけ、消滅させる。

  • 対D4C戦: 次元を超えて大統領を追跡できたのは、回転エネルギーが重力波として次元の膜を伝播したため。さらにラブトレインの次元の壁もこじ開けてしまう。
  • 対THE WORLD戦: 重力は時空を歪める(一般相対性理論)。強力な重力エネルギーを持つACT4は、止まった時間(時空)の中でもわずかに「入門」し、動くことができた。

タスクACT1~3の能力統合と応用

作中の描写から、ACT4は過去の形態(ACT1〜3)の全能力を内包し、昇華させていると考察できる。

  • ACT1(2次元回転/切断): 基本となる回転爪の射出。
    • ジョニィの左腕に聖人の遺体の左腕が融合することで発現したスタンド。直前まで行っていた回転の技術をもとにしてスタンド能力が発現して、爪が回転するようになっている。
    • 爪を回転させながら射出するという、タスクの基本形。ここから、ジョニィの精神的成長と回転の技術の習熟で段違いの成長をしていく。
  • ACT2(3次元回転/因果逆転): 弾痕が移動・追尾する能力。

    • ジョニィが黄金長方形の回転を習得したことで成長したスタンド。スタンド像はメカニカルな力強い上半身と、「足のない」下半身の小柄な姿。
    • なんと爪弾を撃ち込んで発生した弾痕が回転し、移動する。この弾痕の穴は因果逆転している特異点だ。本来、弾痕は銃弾で穿たれるという原因があって初めて穴が開く。しかし、タスクACT2の能力により穴という結果が移動するため、その軌跡上では穴が作られるための数十センチにおよぶ竪穴があとから掘られる。
    • ACT2の回転は2次元から1つ上がっており、弾痕が木を登るなど立体的な軌道を描く。
  • ACT3(余剰次元移動/ワープ): 自分を回転に巻き込み移動する能力。
    • ジョニィが「黄金の精神」ではなく「漆黒の意志」を選択して成長したスタンド。スタンド像はより人型に近づいた上半身と、「非力な小さな足」の生えた中型の人型。
    • 自分自身を爪弾で撃つことで、自分自身を黄金の回転させ、スタンドエネルギーに変換する。ACT3の回転は、回転の軌道そのものをさらに回転させることで、「黄金の回転」の縮小の極限へ向かう速度を爆発的に上げている。
    • これにより、無限小のスケールに近づき、ミクロの世界に存在する高次元方向にエネルギーと化した自分自身を潜り込ませる。タスクACT3は弾痕と自分自身に撃ち込んだ穴を余剰次元方向からつなげることでワープの穴とするのである。

作中、対D4Cにおいて、オラオラのラッシュによって大統領は土中に埋め込まれるほど押し込んだ。すると、この土中には恐らくタスクACT2の「因果逆転」の能力が発動していたのではないか。

ここで、ACT2の結果が先に決まって、原因があとから作られるという能力が発動したのだ。土中に埋められる、という結果が決まっているので、隣の世界に大統領がいかに逃げ出しても、身体とD4Cに付与された無限の回転エネルギーによってどうあっても土中に引き戻されるのだ。

対Dio戦において、通常の射撃では時止めで回避されるため、ジョニィはACT2の穴移動や、ACT3の穴を通じてスタンドを送り込む能力を併用してACT4を送り込もうとしている。

この穴の中からACT4が顔を出すシーンはなかなかの迫力である。恐るべきことに、THE WORLDの時の止まった世界で、タスクACT4がわずかに動くのである。

これはACT4の重力に干渉する能力が影響している。重力とは空間の偏りである、とされている。そして、時空という言葉がある通り、時間と空間は不可分な存在である。つまるところ、重力は時間にも干渉するものなのだ。ジョニィはDioの時止めによる攻撃を避けるために地下の下水道へと逃れるために、タスクACT4を地面に撃ち込んでいる。

また、対Dio戦で巧みに時止めを利用して執拗に攻撃してくるため、ACT4は地面に両掌を当てると扉を開くように縦に地面を割って下水道までの穴を創り出す。いったい何事かと思うが、これはACT3の穴と穴をつないでワープする能力をACT4の無限のエネルギーで強引に行ったと解釈するしかない。

さらに、ジョニィの上を走るDioに対して、見えない状態のままで地上から地下までの厚さ数メートルはある地面越しにACT4を撃ち込む。これをDioがファンの女性を盾にしてACT4を回避するシーンがあるが、なぜ誤射したのだろうか。

ここから導き出せるのは、ACT4は近距離パワー型らしく本体と視覚の共有はしていないということ。そして、ACT3の身体の一部をワープさせる能力は指先だけでも視覚共有がなぜか行えていたが、これは本体の肉体をワープさせた時だけでスタンドを飛ばしても視覚共有はされない、ということがわかる。

唯一の弱点と解除方法

無敵に見えるタスクACT4だが、論理的な弱点は存在する。

  1. 発動条件の厳しさ: 馬を利用した「騎兵の回転」が必須。馬を無力化されると発動できない。
  2. 諸刃の剣: 無限の回転は本体であるジョニィ自身も蝕む。Dioが利用したように、回転を受けた部位を切断し、ジョニィに投げつければ、ジョニィ自身が消滅の危機に陥る。
  3. 解除法: 「逆回転の無限の回転」をぶつけること。回転にはベクトルがあるため、正確に逆向きのエネルギーを衝突させれば相殺が可能である。

3. スタンド使いジョニィ・ジョースターの解説と考察

なぜジョニィのスタンドはこのような進化を遂げたのか。それは彼の精神的成長と密接に関係している。

「漆黒の意志」から「黄金の精神」への継承

物語中盤、ジョニィは目的のためなら殺人さえ厭わない「漆黒の意志」でタスクACT3を発現させた。これは自己中心的で孤独な強さであった。 しかし、ACT4への進化は、ジャイロの死と彼の精神を受け継ぐことで果たされた。

  • ACT3(漆黒の意志): 自身の肉体を犠牲にしてでも目的を果たす、内向的な回転。
    • 目的遂行のために犠牲もいとわない漆黒の意志で戦ってきたジョニィだが、ジャイロが倒れてしまった際に絶望に飲まれてしまう。漆黒の意志は孤独な力、一度折れてしまうと立ち直ることが困難であった。
  • ACT4(黄金の精神): 友の遺志を継ぎ、感謝と共に放つ、外向的で無限の回転。
    • 「受け継ぐ」男であるジャイロから、ジョニィは黄金の精神を受け継いだ。「受け継ぐ」とは血統や仲間という誇りや生き様を受け取るということ。ここでジョニィは大きく成長したのだ。

「歩き出す」ことの意味とACT4の脚

タスクの形状はジョニィの脚の状態とリンクしている。

  • ACT1〜2: 脚がない、あるいは浮遊している。
  • ACT3: 小さな脚がある(精神的成長と足が動くの兆し)。
  • ACT4: がっしりとした両脚。

ACT4が完全な人型であることは、ジョニィが精神的に自立し、再び自分の足で人生を歩み出す準備が整ったことを象徴している。

Lesson5「回り道こそが近道」の真意

大統領戦、ジョニィは馬を倒され、騎兵の回転の必須条件である「鐙を踏む」ことができなくなった。絶体絶命の中で辿り着いたのが、Lesson5の「回り道こそが近道」という言葉だ。

これは、かつてLesson1で「回転で馬を操作し、馬に乗った」ことを想起させる。 脚が動かないジョニィが騎兵の回転を行う唯一の方法、それは「馬のキック(エネルギー)を直接食らう」ことだった。 あえて馬に蹴られるという回り道をすることで、大地と馬のエネルギーを強制的に自身に取り込み、タスクACT4を発現させたのである。

聖人の遺体により脚が完治した(あるいは奇跡が起きた)後は、自身の脚で鐙を踏みしめ、自在にACT4を扱えるようになったと考えられる。 タスクACT4とは、マイナス(下半身不随・絶望)からのスタートだったジョニィが、無限の回転を経てゼロに戻り、そしてプラスへと歩き出す物語の結晶なのである。


出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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