【スタンド考察】岸辺露伴のヘブンズ・ドアーを解説!

ヘブンズ・ドアー(天国への扉)/Heaven's Door

ジョジョ4部の人気キャラ、岸辺露伴のヘブンズ・ドアーを考察ッ。
人のリアルな体験を本にして読む、岸辺露伴の好奇心が表れたスタンドである。

破壊力:D
スピード:B
射程距離:B
持続力:B
精密動作性:C
成長性:A


ジョジョの奇妙な冒険ABC 5弾 【コモン】 《スタンド》 J-509 ヘブンズ・ドアー


ヘブンズ・ドアー(天国への扉)


本体名:岸辺露伴


最強の精神操作系スタンド

破壊力:D
スピード:B
射程距離:B
持続力:B
精密動作性:C
成長性:A



虹村形兆の「弓と矢」に刺されて発現したスタンド。
元ネタはアメリカのフォークシンガー、ボブ・ディランの楽曲、ノッキン・オン・ヘブンズドア(Knock'in On Heaven's Door)から。

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能力は「標的を本に変えて情報を読み、書き込んで命令する」。

岸辺露伴の成長とともにヴィジョンが変化している能力顕現型スタンド。


ヘブンズ・ドアーが発現すると、標的の身体が「」になる。
本になってしまうと、身体の各部が皮膚が本の表紙のようにめくれてしまう。
身体内部には存在するはずの筋肉や骨、血管はなく、ぎっしりと本のページが詰まっている。

このページには新聞記事のように絵と文章が羅列されており、岸辺露伴だけがおそらく読み取ることができる。

この「本」に書かれている内容は標的の人生の経験、記憶、歴史そのものである。
主観に基づく感覚、思考が記載されており、嘘をつくことができない。
このため、ヘブンズ・ドアーにかかった相手は岸辺露伴によって人生丸裸にされ、弱点も筒抜けとなる。



ただし、ヘブンズ・ドアーが読むことができるのは相手の人生経験だけであり、未来の運命や、当人が真実と思っていることを誤認と暴くことができない。

作中においても、スタンド使いになりつつあるジャンケン小僧が自身のスタンドに気づいていなかったたため、ヘブンズ・ドアーを使っていたにも関わらず対応が遅れていた。

なお、「本」にされた身体部分はほどけて開いた本のようになってしまうため、力を込めることが難しいようだ。
足や腰を本にされると立つのも難しいと思われる。



ヘブンズ・ドアーは「本」にした相手に対して命令を書き込むことができる。
この命令の効果は絶対で、本人の能力的に可能なことであれば実現でき、必ず実行される。

「本」に書き込まれた命令は精神に刻まれるためか、効果時間も長く、能力の射程距離もかなりのもの。

作中においても、岸辺露伴を攻撃できない、という命令によって攻撃が無意識に当てられなくなっている。
さらに、広瀬康一は何も見えなくされ、イタリア語のヒアリングとスピーキングをマスターし、東方仗助は時速70キロで後方に吹っ飛び、虹村億泰は焼身自殺をはかった。


ヘブンズ・ドアーはエコーズのように少しずつ成長をしているスタンド。
当初は岸辺露伴の漫画原稿を見て感動する間田敏和のような人物にだけ発動していたが、漫画原稿や空中に描いたキャラクターを見せれば無条件で発動するようになり、最終的にはスタンド像が触れるだけで発動するようになった。

この成長のためか、当初は漫画好きな人物にしか効果のないヘブンズ・ドアーであったが、人間ならば誰にでも効果を持つようになり、犬や猫といったある程度知性を持つ動物から果ては幽霊にまで能力発動できるようになった。

さらに、岸辺露伴は動かないシリーズにおいて、非生物の鶏肉すらも「本」に変えて、賞味期限を読み取った。

また、死者を読もうとすると「死」の文字で埋め尽くされていて、読むことができない。

なお岸辺露伴は動かない世界のスタンド像はロボットじみたピンクダークの少年となっている。






本にする能力とは

能力の本質は「標的の知性の翻訳と検索、知性への記憶挿入」。

ヘブンズ・ドアーは能力を発動した瞬間、標的の「知性」を走査する。
ジョジョ世界において、すべての物質には「知性」と呼ばれる、魂の要素のようなものが含まれている。
この「知性」にはその人物の経験、知識、歴史、思考が記憶されており、ヘブンズ・ドアーはこれを走査して文章に翻訳する。

そして、ヘブンズ・ドアーは岸辺露伴が知りたい情報を検索して「本」の最初の方のページに来るような編纂する。
本にされた人物は、物事の記憶である陳述記憶と、身体で覚え込んでいる非陳述記憶をミックスされて再編集されている状態に陥るため、大抵は意識の混濁、気絶を引き起こすようだ。



人間の記憶というものは、いわゆる覚えた物事やそれに付随する感情や物語といったエピソードとして記憶される陳述記憶と、身体で慣れ親しんで覚えた手続き記憶やそれらをスムーズに連結する記憶の非陳述記憶に分けられる。

ヘブンズ・ドアーの読み込み能力は陳述記憶と非陳述記憶の両方を文章化するが、書き込み能力は主に非陳述記憶領域に干渉する。

ヘブンズ・ドアーの書き込み能力は非陳述記憶の中の、人が行動を起こそうとする身体記憶のトップに命令を書き込む。
プログラミングで言うなら実行する関数のトップにヘブンズ・ドアーで命令文を書き込んでいるようなもの。

命令を書き込まれた人物の意思と関係なく、何か行動をしようとすればするほど、割り込みで挿入されたヘブンズ・ドアーの命令文を実行してしまう。

しかもその命令文は複雑な行動や脳の認知、身体的能力やスタンド能力を極限まで使って実行されることを含む。



自分を燃やす、何も見えなくなり吹っ飛ぶ、振り向けなくなる、外国語を話すといったことまで出来ているが、逆にヘブンズ・ドアーや書き込まれた人物の能力を超えることはできない。

能力を越えたような、スタンド攻撃を無効にする、といったこともできない。
未来を予知したり、吉良吉影の居場所を見つけ出す、といった本人も預かり知らぬことはできないのである。






漫画に真摯に向き合う男

岸辺露伴は金や名声のために漫画家をしているのではなく、読者が喜ぶために漫画を描いている。
漫画には誠実で、面白い漫画を描きたい一心である。



その意味ではトニオ・トラサルディーのパール・ジャムに近い、芸術的なまでの技術が開花したスタンド能力と言える。

その岸辺露伴が大事にしていることはリアリティである。
事実という意味のリアリティはもちろんのこと、主人公や登場人物が何か物事に出会ったときの感覚、感情全てがリアルであることにこだわっている。

そのクモの味まで見ておくほどのこだわりが、真実をありのままに引き出すヘブンズ・ドアーとなった。

だからこそ、岸辺露伴にとってこの真実を曲げることは好ましくないことである。
ヘブンズ・ドアーの書き込み能力は極めればどこまで行けるか分からないほどに無敵の能力であるが、リアルなそのままの体験を崩したくないことから、あまり多くを書き込まないようにしている。

当初は能力覚醒に酔いしれ、リアルな体験である。「本」のページを切り取ることすらしていたが、東方仗助に倒されてからは控えているようだ。



天才的な才能を持ちながら、常に努力と取材を惜しまず、読者に受け入れてもらえているかも気にする岸辺露伴。
孤独な漫画家だった露伴は、広瀬康一東方仗助空条承太郎といった知己を得て、杉本鈴美のために吉良吉影を追うまでに成長した。

このため、露伴の作品であるピンクダークの少年に共感する読者にしか効果のなかったヘブンズ・ドアーもどんどんと成長し、スタンド像を獲得するまでに至った。

人間味あふれる岸辺露伴は人気キャラとなり、岸辺露伴は動かない、などのスピンオフ作品でその後が描かれている。




出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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