グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム/Green Green Grass of Home
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破壊力:?
スピード:?
射程距離:?
持続力:?
精密動作性:?
成長性:?
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム(謎)
本体名:緑色の赤ちゃん
正体不明!謎の近づけないスタンド
破壊力:?
スピード:?
射程距離:?
持続力:?
精密動作性:?
成長性:?
スタンド名の元ネタは、アメリカのトム・ジョーンズ(Tom Jones)が60年代にカバーしたフォークソング、思い出のグリーングラス(Green Green Grass of Home)から。
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能力は「本体に近づくほど縮小させて、本体に到達させない」
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームは逆立つ髪に四つ目の仮面をつけ、側頭部にジェットエンジンを取り付けたような外見の能力顕現型スタンド。
本体の緑色の赤ちゃんを零点、能力の射程距離の外縁を始点として、緑色の赤ちゃんに近づく全ての人や物を縮小する。
、
もう少し詳しく例で示す。
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの能力の射程距離が10mとすると、アナスイの身長は約1.8mなので、半分の5m進んだ地点でアナスイの身長は0.9mとなっている。
5m進むのに例えば3秒かかったとして、アナスイは身長が半分になっているので、同じ3秒かけても5mの半分の2.5mしか進めない。
5mの半分進んでいるので、さらにアナスイの身長は半分の0.45mになる。
そして、さらに2.5mの半分を同じ時間かけて進むと・・・、これが無限に続いてしまう。
このため、緑色の赤ちゃんにはいくら走り寄っても追いつくことはできない。
徐倫は本体の上に位置する葉っぱから飛び降りることで、捕まえるという策に出る。
これはどんなに縮小しても落ちれば必ず地面に着くという結果があるはず、という考えから来ている。
自由落下運動というこの手段はなんと、どんなに縮小されても速度が変わらない、というメリットを持つ。
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの能力とゼノンのパラドックス、アキレスと亀の違いは、近づくアキレス側の速度が小さくなる点である。
それに比べて自由落下運動は、ガリレオのピサの斜塔の実験で示されるように、速度が質量に依らない。
縮小しても速度が変わらないどころか、落下によって加速するため、必ず本体に追いつくことになる。
ここで、必ず落下で本体に追いつくという現実と、本体に永遠に到達させないグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの能力とで矛盾が発生する。
この矛盾を解決するため、無限の収束の彼方の「終点」からグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームのスタンド体が現れ、徐倫を始末しに来ている。
「終点」から来ているためか、グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームが掴んだものは一気に縮小が進行する。
また、グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームは縮小だけでなく、本体から離れることで元の大きさに戻る。
この能力は能力の射程範囲内の人やものに共通してかかるため、緑色の赤ちゃんの近くにあるものが離れる方向に動くとそのものが巨大化する。
縮小と同じ勾配で巨大化するものと考えられ、作中では緑色の赤ちゃんの転がした小石が直径1mほどの岩に巨大化して転がっている。
さらに、グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの投擲した小石はアナスイと徐倫に向かって大岩となって降り注いでいる。
縮小だけでなく、巨大化まで能力を持つグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームであるが、この能力をスタンド体自身にも発動することができる。
ただし、距離にあまり影響されずに大きくなったり小さくなったりできるようだ。
登場当初は小さくなった徐倫と同程度の大きさであったが、そのあとは本来の大きさにまで戻っている。
なお、本体の緑色の赤ちゃんが本当に赤ちゃんサイズのためか、グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームも赤ちゃんよりやや大きい程度の体長である。
無限を発生させるブラックホール
能力の本質は「無限の発散を引き起こす擬似的なスタンドブラックホール」
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームは有限な空間内において、無限の時間をかけても決して本体に辿り着かない、という無限の発散を発生させる。
そして、この宇宙で同じように無限に辿り着かず、無限に発散する事象がある。
それがブラックホールである。
ブラックホールは、太陽の約30倍ほどの質量を持つ天体の寿命が尽きる時に発生する。
死して重くなった星は、その質量が発生する重力が他の4つの力のうちの3つを超越して、自身を押しつぶしながら圧縮、収縮することでブラックホールとして誕生する。
アインシュタインの一般相対性理論において、重力とは空間の歪みである。
ブラックホールの周囲は空間が強烈に歪んでおり、その中心の特異点に向かって空間は無限に落ち込んでいるのである。
また、時間と空間は相互に作用するため、事象の地平面内の無限の空間の中で、時間も引き延ばされる。
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームは極罪を犯した36名以上の魂を基にして生まれたスタンドである。
つまり、通常のスタンドよりも36倍以上の生命エネルギーを持っている。さらにシナジー効果でより大きなエネルギーを有している可能性もある。
大質量が空間を歪めて巨大な重力場を生み出すように、強い生命エネルギーと「知性」は「運命」に干渉して「引力」を生み出す。
この「引力」がグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの創り出すスタンドブラックホールである。
このスタンドブラックホールは通常のブラックホールのように「引力」によって空間を縮小させる。
その対象は本体に近づくもののみである。
これがグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの能力の本質である。
なお、スタンドブラックホールは「知性」に作用する引力であるため、物理的な拡張・縮小ではなくスタンド能力としての拡張・縮小である。
このため、事象の地平面を超えたら戻れなくなるというようなことはない。
それに相当する範囲に侵入するとグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームのスタンド体が登場するものと思われる。
最後に「アキレスと亀」でなぜアキレスが亀に追いつけるかを簡単に数式で証明すると共に、緑色の赤ちゃんにはたどり着けないことも示す。
亀がアキレスよりL(m)前方にいて、同時に前進し始めるとする。
アキレスが速度v(m/s)、亀が速度rv(m/s)であるとする。ここで係数rは0<r<1である。
すると、アキレスがL(m)地点までたどり着くためにかかる時間は$\frac{L}{v}$(s)である。
この間に亀は$rv×\frac{L}{v}=rL$(m)進んでいる。
次にアキレスが亀に追いつくまでにかかる時間は$r\frac{L}{v}$(s)となる。
この間に亀は$rv×r\frac{L}{v}=r^2L$(m)進んでいる。
次にアキレスが亀に追いつくまでにかかる時間は$r^2\frac{L}{v}$(s)となる。
これを数式で示すと、
\begin{align*}
&\frac{L}{v}+r^1\frac{L}{v}+r^2\frac{L}{v}+r^3\frac{L}{v}+・・・
\end{align*}
となる。
これがn回繰り返されたとき、かかる時間の総和は
\begin{align*}
&\sum_{i=0}^n t_i=\frac{L}{v}+r^1\frac{L}{v}+r^2\frac{L}{v}+r^3\frac{L}{v}+・・・+r^n\frac{L}{v}
\\
&\sum_{i=0}^n t_i=\frac{1-r^{n+1}}{1-r}\frac{L}{v}
\end{align*}
となる。
これが無限回繰り返されるとしても、上記式は等比数列なので、その総和Tは有限の値に収束する。
等比数列の総和の式から、アキレスが亀に追いつくまでの時間Tは
\begin{align*}
&T=\lim_{n \to \infty}\frac{1-r^{n+1}}{1-r}\frac{L}{v}
\\
&T=\frac{1}{1-r}\frac{L}{v}
\end{align*}
となる。
なお、0<r<1のため、nが無限大の時$r^n$→0である。
次にアナスイと緑色の赤ちゃんの場合を考える。
緑色の赤ちゃんはアナスイのL(m)前方に位置し、赤ちゃんは動かず、アナスイはv(m/s)で前進するものとする。
アナスイが$kL $(m)前進するまでにかかる時間は$\frac{kL}{v}$(s)である。ここで係数kは0<k<1である。
ここでアナスイは身体が縮小して速度がmv(m/s)に低下する。係数mも0<m<1である。
次にアナスイが$k^2L$(m)前進するまでにかかる時間は$\frac{k^1}{m^1}\frac{kL}{v}$(s)となる。
n回繰り返した時にかかる時間の総和は
\begin{align*}
&\frac{kL}{v}+\frac{k^1}{m^1}\frac{kL}{v}+\frac{k^2}{m^2}\frac{L}{v}+\frac{k^3}{m^3}\frac{L}{v}+・・・+\left(\frac{k}{m}\right)^n\frac{kL}{v}
\end{align*}
となる。
これも等比数列なので、無限回繰り返した場合の総和の式、すなわちアナスイが緑色の赤ちゃんに追いつくまでにかかる時間Tは
\begin{align*}
&T=\lim_{n \to \infty}\frac{1-\left(\frac{k}{m}\right)^{n+1}}{1-\frac{k}{m}}\frac{kL}{v}
\end{align*}
である。
この数式において、$\frac{k}{m}$は緑色の赤ちゃんに近づく距離とグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームによって縮小するスピードの比を表している。
$\frac{k}{m}<1$はアナスイがLの1/2進んだ時に、身体が2/3縮小するなど、アナスイの速度よりもグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの縮小率が弱いことを示す。
この場合、$T=\frac{1}{1-\frac{k}{m}}\frac{kL}{v}$に収束し、有限時間内に緑色の赤ちゃんたどり着ける。
しかし、作中では$\frac{k}{m}\ge1$であるため、T=∞に発散し、永遠に辿り着くことはできない。
また、徐倫が試した高いところから自由落下で近づく方法は、徐倫が縮小しても近づく速度が変わらない。
このため、m>1となり、$\frac{k}{m}<1$となるため、本体に辿り着く。
世界樹と生命の実
この正体はDIOの魂のかけらと解放されたザ・ワールド、そして36名以上のエネルギーの高い魂の融合体である。
これが何を示しているかは、天国へ行く方法の世界樹考察記事の中で詳細を述べる予定である。
【天国へ行く方法】1.DIOの目的とは?
DIOとプッチ神父の描いた天国へ行く方法とはなんだったのか?ジョジョ永遠の謎の一つをキーワードから読み解いていきます。
簡潔に述べると、第1部でディオが述べているように、真の悪人は「善なるタガが外れて」いるンドゥールのような悪のエリート。
彼らの魂は通常の人間よりもポテンシャルが高い。
この魂を使い、解放されたザ・ワールドを世界樹へと再構築する。
ザ・ワールドはタロットカードの「世界」の暗示のスタンド。
これは幸福や完成を示す。
このザ・ワールドが解放されると、その役目の逆位置である未完成、調和の崩壊となり、それはまた新たな成長を示す。
何もしなければ解放されたスタンドは調和の崩壊により、朽ちていくのみとなる。
ここで大量の「魂」による「知性」のエネルギーを注ぎ込み、リンプ・ビズキットにより呼び戻されたザ・ワールドを「新しいもの」に生まれ変わらせる。
魂とザ・ワールドはサバイバーが生み出す電気的なネットワークにより、神経系を編み出す。
これは擬似的な「集合無意識」の役目を果たし、生物共有の系統樹のごとき巨大意識と接続する。
さらに原初の海に落ちる隕石のようにプラネット・ウェイブスの高エネルギーなきっかけにより、生物、世界樹が誕生する。
特別懲罰房の囚人を依代に生まれた植物をここで世界樹と呼んでいるが、これには訳がある。
この植物、根っこが空に向かって生えているような形状をしているのである。この植物は「アップサイドダウンツリー」、または「バオバブの木」と呼ばれる実在の樹木である。
そして、この奇妙な形状から「生命の木」、「世界樹」、「セフィロトの樹」などに当てはめられ、タロットカードとも関係の深いカバラでは人間が神へと至る概念図にされている。
36以上の魂と有機的ネットワークでつながり、「集合無意識」に接続してスパコンのごとく生物進化をシミュレーションを繰り返して生まれた「生命の実」こそが、緑色の赤ちゃんである。
赤ちゃんの姿をしている通り、全てを既に持っているがまだ成長の途中であるため、スタンド能力も自身を守る本能的なものに過ぎない。
緑色の赤ちゃんはDIOであったのか?
リンプ・ビズキットが呼び戻す魂は急速に記憶が薄れており、恩讐や因縁を辛うじて残す程度であり、やはりDIOの魂が甦ったとは言えないだろう。
恐らく、DIOの計画の天国へ行く方法は、自分自身を「知恵の実」に見立て、「生命の実」との融合を果たすものであったと思われる。
しかし、DIOの魂は散逸しているため、緑色の赤ちゃんにはその残滓が留まるのみである。
残滓の証拠に額に「知恵の実」の象徴の無花果の葉が伺える。
DIOが最後に残した残滓、それはジョースターへの因縁であった。
ジョースターの星形のあざに興味を惹かれた緑色の赤ちゃんはグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの能力を解除し、徐倫に回収される。
最後に、グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームは解除されたが、そのブラックホールのごとき「引力」は解除されていない。
最終局面に向けてここから様々な「運命」を引き寄せることになる。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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漫画考察ランキング1位達成!!漫画ランキング1位狙ってますので、
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