破壊力:0
スピード:B
射程距離:約3km四方
持続力:?
精密動作性:?
成長性:?
スタンド名:C-MOON
本体名:エンリコ・プッチ
破壊力抜群の遠隔操作型スタンド
破壊力:0
スピード:B
射程距離:約3km四方
持続力:?
精密動作性:?
成長性:?
プッチ神父が「14の言葉」を唱え、緑色の赤ちゃんと融合することで発現したスタンド。
スタンド名の元ネタはポール・マッカートニー&ウィングス(Paul McCartney & Wings)の楽曲、Hi Hi Hiとのカップリングとして発売されたC Moon。
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能力は「重力逆転」。
C-MOONを発動すると、本体のプッチ神父を中心にして重力が球状に反転する。
能力の射程距離は3km四方とあるが、戦闘機が重力反転の影響を受けていることから、直径3kmの球体状に影響範囲があると思われる。
重力が球体状に反転するため、プッチ神父の頭上にあるものは天空方向、宇宙に向かって重力が逆転して落下していく。
そして、プッチ神父から見て水平方向にあるものも、水平方向に落下していくことになる。
つまり、物体は自分の位置とプッチ神父を結んだ直線上をプッチ神父から離れる方向に落下することになる。
作中においても、ケープ・カナベラル中の観光客、車、建物など全てが水平に落下して大惨事を招いている。
偵察に派遣された米空軍の戦闘機も能力の射程距離内に入った瞬間にコントロールを失い、上空に墜落した。
C-MOONのこの能力は球体状に発揮されているが、プッチ神父は自身の足元方向を重力方向としている。
プッチ神父の身体はこの足元方向の重力を基点として姿勢維持するため、変わらず地面を歩行できるし、壁であっても地面かのように重力をもって歩くことができる。
さらに、C-MOONが触れたものはその能力によって「裏返る」。
物体を殴れば、物体が内側から裏返り、破壊される。
壁を殴れば、裏面が表面になろうと包み込むように裏返り、鉄柱を殴れば裏返り捩れ、タイルを殴れば反り返って弾け飛ぶ。
人体を殴ると、皮膚が身体の内側にめり込み、骨を砕き筋肉を千切りながら裏返るため、一撃で重傷、場所によっては即死となる。
なお、同じ箇所を2度殴られると裏返りの裏返りで元の状態に戻る。
とはいえ、裏返りで発生した傷が治るわけではないようだ。
重力反転とは何か?
真の能力は「局所的なワームホール生成による空間収縮と膨張」。
C-MOONは緑色の赤ちゃんがプッチ神父と融合することでホワイトスネイクが進化した姿、と捉えられがちであるが、実際はホワイトスネイクが上書きされた、というのが事実だろう。
その理由として、C-MOONの能力は、グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームという「空間を収縮する」スタンド能力の先を行っている。
アインシュタインの一般相対性理論によると、重力とは空間の歪み、収縮であるという。
よく下記の動画のように、重力による空間の歪みを説明するために、平面上の凹みとして空間の収縮を説明するが、この空間の収縮をグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームは3次元空間上で発生させている。
つまり、グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの空間収縮の「先」には重力が関係してくる。
そして、作中では示されなかった収縮の「到達点」にあるものは、重力の塊であるブラックホールの先にあると数学的に予想されているワームホールとホワイトホールである。
ワームホールとホワイトホールを乱暴に簡潔に説明すると、ブラックホールという極度の重力、空間の収縮によって集められたものが、3次元的な空間の穴であるブラックホールから別空間に繋がる通路のワームホールを経由して、出口に当たるホワイトホールから出る、というものである。
ブラックホールは重力の塊、空間の収縮であるが、その出口であるホワイトホールはその真逆にあたる。
すなわち、ホワイトホールは空間の膨張であり、重力=引力の反対に当たる「斥力」を発生させる。
C-MOONは本体の周囲にまずワームホールを展開することで、地球の重力を反転させ、本体の全方位方向に斥力を創り出す。
これがC-MOONの重力反転の正体である。
本来C-MOONの能力により、プッチ神父は地球の重力の影響を受けずに、空中も自在に移動できたはずである。
しかし、C-MOON発現当初、プッチ神父は地面を歩くという常識に囚われていたため、足元方向の重力をわざわざ自身に適用し、大地や壁面を歩行していた。
スタープラチナに鉄フレームに突っ込まれることで、ようやく空中を重力にとらわれずに移動できることに気づいたようだ。
さて、この局所的な極小ワームホールをC-MOONの拳によって叩き込むと、「裏返り」が発生する。
物体のどこかにワームホールが生成されると、その極小点に向かって空間が圧縮され、内側に向かって物質は硬められ、押し込まれていく。
そして、極小に圧縮されてワームホールを通り抜けた先で外側に無理矢理広げられ、膨張させられる。
この内側に向かって圧縮、外側に向かって膨張という過程が裏返りになるのである。
この裏返りは人体に当てればどれも致命傷か身体欠損レベルである。
もう一度同じ箇所を殴られれば、裏返った箇所が再度収縮、膨張によって元通りになるとはいえ、極小ワームホールを通過する際にまたボロボロになるため、骨も筋肉もズタズタである。
しかし、空条徐倫はストーン・フリーをメビウスの輪の形状にして、「表」と「裏」を一体化することでC-MOONの裏返りを無効化している。
「超弦理論」において、重力子は輪で表現される。
ストーン・フリーをメビウスの輪にすることで、重力子という空間の収縮・膨張を担う素粒子の影響をループさせて回避したと考えられる。
空間収縮からの反転、そして時の加速へ
前段では、アインシュタインの一般相対性理論まで持ち出して、重力反転を空間の収縮や膨張、ワームホールまで持ち出して考察してきた。
それは何故か。
重力、空間の歪み、ワームホールは光の速さに影響を与え、光の速さは「時間」に影響するからである。
物理の授業などでは
距離=速さ×時間
と習う。
そして、常識的に考えて距離というのは定数であり不変である。
しかし、上記式の速さが光の場合、光速度一定の法則が適用されるため、
速さ=距離÷時間
の数式で速さが固定値となる。
速さは変わらないため、時間や空間が変動するということが起きてしまうのである。
空間が収縮すると、空間が密になるため、距離が増加する。
しかし、速さは一定のため、なんと時間が増加する。
時間が増加というと分かりにくいが、要は時間がゆっくり流れる、ということである。
これが映画インターステラーで表現されていた事象であるが、高重力の惑星と地球の間での時間の流れが異なり、高重力惑星に数時間いるあいだに地球では数十年が過ぎていた、というウラシマ現象である。
C-MOONはこの高重力の先、重力反転させた斥力を発生させる。
これは空間膨張し、空間が疎になる。
速さが一定であるため、距離が減少すると時間も減少する。
要は時間が早く過ぎる、すなわち「時が加速する」。
空間を収縮するグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームから宇宙一巡に至るまでに、重力逆転のC-MOONを経るのは至極道理なことなのである。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
Follow @JojoLov72430897
漫画考察ランキング1位達成!!漫画ランキング1位狙ってますので、
かなり面白い考察でした今後の投稿も楽しみに待っています
返信削除ありがとうございます。とても励みになります。今後も7部のスタンドから順次考察して投稿していきます!
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